《平和を願う祈り》
神よ、わたしをあなたの平和の使いにしてください。
憎しみのあるところに、愛をもたらすことができますように
いさかいのあるところに、赦しを
分裂のあるところに、一致を
迷いのあるところに、信仰を
誤りのあるところに、真理を
絶望のあるところに、希望を
悲しみのあるところに、よろこびを
闇のあるところに、光を
もたらすことができますように、 助け、導いてください。
神よ、わたしに
慰められることよりも、慰めることを
理解されることよりも、理解することを
愛されることよりも、愛することを
望ませてください。
自分を捨てて初めて 自分を見出し
赦してこそ ゆるされ
死ぬことによってのみ 永遠の生命によみがえることを
深く悟らせてください。
(アシジのフランシスコ)
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《平安の祈り》
神様わたしにお与えください。
自分に変えられないものを、受け入れる平静な心を!
変えられるものは、変えてゆく勇気を!
そして、二つのものを見分ける賢さを!・・・・・・
一日単位で生き、一瞬一瞬を楽しみ、
この罪に満ちた世界を自分がそこに染まるのではなく、
あるがままに受け入れ、
わたしがみこころに明け渡すならば
あなたがすべてを整えてくださると信頼し、
それによってこの世においては適度な幸せに、
次の世においては、
あなたのみそばで最高の幸せにおらせてください。
(ラインハルト・二一バー 1943年)
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《ある病者の祈り》
大きな事をなそうとして 力を与えてほしいと まことの神、主に求めたのに
慎み深く従順であるようにと 私は弱さを授かった
より偉大なことができるように 健康を求めたのに
より良きことができるようにと 病弱を与えられた
幸せになろうとして 富を求めたのに
賢明であるようにと 貧困を授かった
世の人々の賞賛を得ようとして 権力を求めたのに
神の前にひざまずくようにと 弱さを授かった
人生を享楽しようと あらゆるものを求めたのに
あらゆることを喜べるようにと 生命を授かった
求めたことは一つとして与えられなかったが 願いはすべて聞き届けられた
神の意にそわぬ者であるにかかわらず 心の中の言い表せない祈りはすべてかなえられた
私はあらゆる人の中でもっとも豊かに祝福されたのだ
(ニューヨーク・リハピリテーションセンター研究所の壁に書かれた、一患者の詩)
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《最上のわざ》 (年老いたときに)
この世の最上のわざは何?
楽しい心で年をとり、働きたいけれども休み、しゃべりたいけれども黙り、失望しそうなときに希望し、
従順に、平静に、おのれの十字架をになうーーーー。
若者が元気いっぱいで神の道を歩むのを見ても、ねたまず、
人のために働くよりも、けんきょに人の世話になり、
弱って、もはや人のために役だたずとも、親切に柔和であることーーーー。
老いの重荷は神の賜物。
古びた心に、これで最後にみがきをかける。まことのふるさとへ行くためにーーーー。
おのれをこの世につなぐくさりを少しずつはずしていくのは、真にえらい仕事ーーーー。
こうして何もできなくなれば、それをけんそんに承諾するのだ。
神は最後にいちばんよい仕事を残してくださる。それは祈りだーーーー。
手は何もできない。けれども最後まで手を合わせられる。
愛するすべての人のうえに、神の恵みを求めるためにーーーー。
すべてをなし終えたら、臨終の床に神の声を聞くだろう。
「来よ、わが友よ、われなんじを見捨てじ」とーーーー。
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《 底 》 (河野 進さんの詩より)
苦しみの底にこそ 和らぎが
悲しみの底にこそ 慰めが
怒りの底にこそ 微笑みが
痛みの底にこそ 安らぎが
病いの底にこそ 癒しが
逆境の底にこそ 順境が
絶望の底にこそ 希望が
いつも底にこそ 主イエスの愛のみ手がある
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